こんにちは!
滋賀県栗東市(草津市・野洲市・守山市・湖南市・甲賀市周辺)の
ペットと家族の幸せな暮らしを応援するこにし動物クリニック 看護師の井口です(^^)
今回はまず①徒手療法の“マッサージ”です。
マッサージはリハビリ前の準備運動の役割があります。
なので、どんな子に対してのリハビリでも“マッサージに始まりマッサージで終わる”のが原則です。
マッサージを行うことで
・筋肉の痛みと張りの軽減
・血液とリンパ液の循環の改善
・酸素供給量の増加
・代謝老廃物の排出の促進
・癒着の剥離
・皮膚の感覚の改善
・精神的、身体的なリラックス効果
・わんちゃんと飼い主様の絆の改善
といった、たくさんの効果があります!
マッサージ侮るなかれですね☆
マッサージには『静のマッサージ』と『動のマッサージ』があります。
リラックス目的であれば『静のマッサージ』だけ行うのですが、リハビリでは筋肉を動かしていきたいため『動のマッサージ』も併せて行います。
まずは『静のマッサージ』
こちらの基本的な動作は、リンパの流れ・血液の流れを意識しながら筋肉に沿って撫でおろしていきます。
指の腹や、手のひらで少し圧をかけながら撫でていきます。
ただし、わんちゃんの皮膚や筋肉は人に比べてとても薄いです。
そしてわんちゃんに『痛いけど気持ちいい』という感覚はないのでマッサージが痛くて嫌なものになってしまわないよう、力加減に注意が必要です!
皆様にはわんちゃんをお豆腐と思って、お豆腐をつぶさない程度の力加減でマッサージしましょう!とお伝えしています(*^^)
つぎに『動のマッサージ』
こちらの基本的な動作は、筋肉をポンポンと叩き刺激を与えていきます。
叩くといっても、こちらもわんちゃんに痛いと思わせないよう、腕の力ではなく手首のスナップをきかせて軽くリズムよく叩いていきます。
他にも皮膚を手繰り寄せるように揉んだり、筋肉を手で挟むようにし揺らしていくような方法もあります。
これらはわんちゃんの状態とどこまで受け入れてくれるかに合わせて追加していきます。
リハビリ前のマッサージは、これから動かしていく筋肉を中心に行いますが、リハビリ後は全身に対して行っていきます。
これは例えば、後ろ足に問題がある子は後ろを庇うばかりに前足にかなり負担がかかっています。その負担がかかった前足を癒してあげることもリハビリを行っていくうえで大切になる為です。
以上、マッサージについてのお話でした☆
次回は①徒手療法の“ストレッチ”についてです。