デンタルケア

HOME » デンタルケア

ペットの歯から健康を守ります

予防の大切さ

定期的な歯石除去 早期治療を率先 当院の遵守していること 豊富な実績

近年、ヒトの医療では歯の定期的なメンテナンスが非常に重要になってきております。
それはワンちゃん・ネコちゃんも同じです。
しかし、ワンちゃん・ネコちゃんは体調の悪さや、歯の痛みなどを言葉で伝えることができず、本能的に痛みや不調を隠します。 そのため、私たちが症状に気付く頃にはかなり病気が進行しているケースも珍しくありません。
歯の予防を行うことで、ワンちゃん・ネコちゃんの健康寿命やQOL(生活の質)を向上させるお手伝いをさせていただいております。

イメージ

こんな症状はありませんか?

口の中

  • 歯茎が腫れている
  • 出血がある
  • よだれで口周りが濡れている

しぐさ

  • 床や地面に口元をこすりつける
  • 前足で口をこする
  • 顔を触られることを嫌がる
  • 攻撃的になる
  • 歯ぎしりをする
  • 物を噛んで遊ばなくなる

口臭がする

  • 歯が黄色・茶色に変色している
  • 歯垢や歯石がついている

目の周り

  • 頬や目の下が腫れている
  • 目の下に傷がある

食べ方

  • 顔を傾けて食べている
  • フードをよくこぼす
  • 柔らかいものしか食べようとしない
  • 食事中に奇声を発する
  • 片方の歯で噛んでいる
  • 以前より食事に時間がかかっている

上記の項目に1つでも当てはまっていれば
歯周病の可能性があります。

歯周病とは

歯周病とは、歯肉炎と歯周炎の総称で、小型犬の90%が歯周病になっていると言われているほど、非常に身近な疾患です。
歯周病になるまで、歯垢がついたままになると、歯垢に接している歯肉に炎症(歯肉炎)が起こります。それにより、歯肉にポケットが形成されます。そのポケット内で、歯垢が変化していき、細菌などの影響で歯根膜の破壊や歯槽骨の破壊が起こります。そして歯がグラグラしてきたり、口臭がしたりします。この状態が歯周炎です。

放置してしまうと?

歯の根っこの方に、細菌が移行して炎症が進行します。
それにより、鼻の炎症くしゃみ鼻水が出る目の下や顎が腫れるなどの症状が出ます。
最悪の場合、顎の骨まで溶かされてしまうこともあります。
さらに、歯周病により全身疾患を発症しやすくなります。
細菌や毒素、炎症性介在物質が全身に入り、心臓や肝臓、腎臓に大きなダメージを与える可能性が報告されています。

症例のご紹介

軽症例 歯肉炎の治療だけで済んだ症例

  • 軽症例
診察

院内の歯科チェックにて、歯肉炎を発見。スケーリングを実施してレントゲン上で歯肉炎が認められず、歯周ポケットも特に深いところが見られなかったため、キュレッタージとルートプレーニングを実施し、スケーリングを行った。

術後

術後の回復も順調で、翌日にはご飯を食べていたため、1週間の経過チェックとした。

1週間後

1週間後のチェックでは、キレイに回復していたため、お口のケアをスタートした。

重症例 重度の歯周病により、顔が腫れてしまった症例

  • 重症例
診察

目の下が急に腫れてきたと来院される。歯科チェックを行ったところ、重度の歯周病が強く疑われたため、スケーリングを実施。

治療

レントゲンとプロービングで歯周病が認められたため、抜歯を実施。抜歯したところから、大量の膿が排泄され、腫れが少し引く。その他の歯も合わせて、20本の抜歯となった。

翌日

口腔鼻腔瘻が認められたところには、フラップを作成。術後に発熱が認められ、食欲不振であったため翌日も点滴と解熱剤によるケアを実施。

2日後

2日後には発熱が治り、それに伴い食欲も改善したため内服に切り替えた。1週間毎のフラップの状態を含めて、チェックを実施。

歯石とりとは?

超音波スケーラーを使って、歯石を除去することです。 その際に、ご家庭でヒズメなどを使用すると歯が割れる原因となりますので、必ず動物病院で処置をしてください。人と違う部分として、ワンちゃん・ネコちゃんの歯石を除去する場合、麻酔が必要となります。一本一本頑固な歯石を取り除いていきます。その間、動物たちはずっと口を開けることができないので、麻酔を使用することになります。当院では、医療機器を充実させ処置時間を意識し、麻酔時間を短くすることで、動物たちの負担を少しでも軽減できるように考えております。また、歯の表面をツルツルにするポリッピングも実施して、歯垢・歯石の再付着も軽減させています。
イメージ

当院の歯石とりの 4つ の特徴

1.歯科用レントゲンで診断から治療までご説明

診断内容と治療についてをレントゲンや写真をご覧いただいてご説明いたします。

2.充実した歯科用器具と滅菌対策

治療に必要な最新機器を完備しております。また、衛生面でも滅菌していますので、ご安心ください。

3.しっかりとアフターサポート

当院では、スケーリング処置はお口のケアの再スタートと考えております。どのような要因で、歯肉炎や歯周病になってしまったのかを聞き取り、同じ状況にならないためのお手入れ指導を行っています。

4.歯磨きレッスン(初回1,650円、2回目以降1,100円)

お口を触ることから歯ブラシで磨けるようになるまでを5つのステップに分けて、看護師とマンツーマンで練習します。基本的には、全5回の歯磨きレッスンですが、その子にあったペースで行いますので、回数は前後する場合がございます。 ご予約はスタッフまでお願いします。

無麻酔治療と麻酔治療の違い

無麻酔治療 麻酔治療 おすすめ
メリット
  • 動物の体の負担が少ない
  • 短時間で歯石が取れる
  • 費用が抑えられる
  • 歯石だけでなく歯肉炎・歯周炎の治療ができる
  • 痛み・恐怖を感じない
  • 手が届きにくい奥歯までのアプローチが可能
  • 口の中を傷つける可能性が低い
  • 歯の表面を磨くことができるので、施術後きれいな歯を保ちやすい
デメリット
  • 歯石を取るだけで、歯周ポケットまで掃除できない
  • 施術後、歯垢・歯石が付着しやすい歯になる
  • 歯肉や舌・口の中を傷つけてしまう可能性がある
  • 痛み・恐怖を与えてしまう
  • 歯や顎の骨が折れる危険性がある
  • 麻酔疲れが出ることがある
  • 時間がかかる
  • 費用がかかる

無麻酔治療と麻酔治療の結論

近年、ペットサロン等で無麻酔での歯石取りが行われています。「麻酔をかけなくていいなら安全」と爪切りと同じような感覚で気軽に行われているようですが、無麻酔で歯石を取る行為は多くの危険を伴います。 例えば、歯石が付いているだけでなく歯周病で歯の根っこが溶けている状態になっていると、歯石と一緒に歯が折れてしまう可能性があります。また、歯石を取り除くだけでは、歯の表面に傷が残るため、さらに歯石が付きやすくなってしまいます。
目に見える歯石が取り除かれると一見、口の中は綺麗になったように見えますが、実は歯周ポケットや歯の隙間に歯垢や細菌が残ったままになり、口腔内環境や口臭の改善にはなりません。
こういった歯の表面を綺麗に磨いたり、歯周ポケットの中まで掃除をするには、専用の研磨用電動ブラシや超音波スケーラーでとても細かい作業になるため、麻酔による不動化が必要です。さらに口の中を触られることに痛みや恐怖を感じる動物は少なくないため、麻酔を使用することで精神的なストレスを軽減することができます。
イメージ

当院での治療の流れ

STEP1 まずは事前診察

現状のチェック次回の予約

お口を見せてくれる子は、歯肉の状態などをチェックします。また飼い主様から口臭や症状に関してのお話を伺います。無麻酔では、レントゲンを撮ることが難しいため、歯周病の診断までは至りませんが、ある程度の見立てをお伝えして、歯周病が疑わしい子や歯肉炎がある子は、全身麻酔下のスケーリングをおすすめします。スケーリングを希望される場合は、予約が必要です。処置は日帰りですが、翌日も来院できる日でのご予約をお願いしています。

STEP2 当日の術前検査・点滴

術前のチェック血液検査点滴

全身麻酔をかけますので、当日に術前検査を行います。術前検査の内容は血液検査を基本として、その子の状態や基礎疾患などに応じて追加で検査を行います。術前検査で麻酔のリスクが高くなる要因が見つからなければ、処置を行います。

STEP3 全身麻酔 治療開始

全身麻酔レントゲン・プローピング抜歯

全身麻酔をかけたところで、レントゲンとプロービング(歯周ポケットの深さをチェック)から開始します。レントゲンとプロービングで初めて歯周病の診断が可能となります。この段階で、抜歯の有無を判断していきます。また、この段階で局所麻酔を用いて、抜歯歯周病と診断された歯や折れてしまっている歯などを抜いていきます。

STEP4 スケーリング最終の仕上げ

歯石・歯垢の掃除荒・本研磨肉眼で最終確認

歯石や歯垢が付着しているところに掃除し、歯肉炎の治療を行います。超音波スケーラーにて歯石を除去し、荒研磨、本研磨とポリッシングを行うことで、処置後に歯垢がつきにくい環境を作ります。歯肉炎の部位は、キュレッタージ(ダメになった歯肉の除去)とルートプレーニング(歯周ポケットの歯石除去)で治療を行います。抜歯後に縫合が必要な部位に関しては縫合を行います。

STEP5 アフターケア

お薬の処方経過チェック歯磨きレッスン

薬は診断に基づいて、抗生剤や鎮痛剤を処方します。経過チェックは5日から1週間です。麻酔や処置の影響で翌日に発熱が見られたり、食欲不振が続いたりすることがありますので、翌日に状態チェックを行います。その後、縫合を行った場合は、その部位がきっちり治るまで、週1回程度で経過チェックをします。治癒が確認されたら、その状態を維持するためにお手入れを開始してもらいます。

アフターケアについて

歯みがき教室(1時間30分程度)

定期的に院内イベントとして「歯みがき教室」を開催しています。ワンちゃん・ネコちゃんのお口の話や歯磨きのやり方をお伝えする少人数制の教室です。 初回受講費1,650円、2回目以降1,100円

歯みがき個人レッスン 全3〜5回(予定)550円(15〜30分程度)

お口を触るところから歯ブラシで歯を磨けるようになるまで、「歯みがき教室」より詳しく、その子に合ったペースでマンツーマン指導で行います。 ※日程は担当看護師と応相談

ケアグッズ 歯みがきペースト

2重酵素システムで口腔内細菌をコントロールし、口腔内の健康をサポートします。美味しいフレーバー付きなので、歯みがきタイムが楽しくなります。ブラッシングができなくても塗るだけで効果が期待できます。

ケアグッズ 歯ブラシ

種類によって歯ブラシが異なります。その子の性格やお口の大きさに合ったものをご提案させていただきます。

患者様の声

37歳 女性

「歯石とりをしてもらおうと思ったのは、うちのソラ(ミニチュアシュナウザー)の口臭が少し気になり始めたときでした。しっかり設備の整った動物病院で診てもらいたいなと思い、こにし動物クリニックにお世話になりました。
設備も非常に充実しており、先生の説明も非常にわかりやすかったので安心して任せられました。
スタッフの方々も非常に質問しやすい雰囲気なので、動物クリニックに通っています。非常に満足しています。非常に満足しております。
家から少し遠いですが、これからもこにし動物クリニックに通い続けます。」

35歳 男性

「なんか最近マロン(アメリカンショートヘアー)の食欲がないなと感じ、色々調べていると見つけたのがこにし動物クリニックです。獣医師の先生も看護師さんも非常に話しやすい雰囲気だったので、安心しました。
院内は非常に清潔感があり、会計も非常にわかりやすいので、満足しています。
何より術後の歯磨き指導が助かりました。
これからもマロンのことをよろしくお願いいたします。」

29歳 男性

「シンバ(ゴールデンレトリバー)の口臭がどうしても気になって知人に相談したところ、こにし動物クリニックを紹介されたのが最初のきっかけです。
設備が非常に充実しており、麻酔が不安の私にどのようなことをするのかを丁寧に説明してくださりました。
術前と術後を比べた時にあまりにも綺麗になっているので、やってよかったなと思っています。
口臭もだいぶ改善されて、シンバも満足していると思います。いい動物病院に出会えました。」

52歳 女性

「昔からずっとうちの子たちがお世話になっています。院長先生のこともよく知っていますが、スタッフの皆さん勉強熱心で非常に安心します。
歯磨きのやり方も丁寧に教えていただき、最初は歯磨きを嫌がっていたララ(ミニチュアダックスフント)も今では素直に歯磨きをさせてくれます。
こにし動物クリニックには本当に感謝しております。」

料金について

治療の最低料金となります。症状や薬の処方によって異なる場合がございます。 詳しくは当院までお問い合わせください。

治療費 合計の治療費 概要
基本料金 5㎏以下 ¥48,950 ①当日入院+麻酔+処置セット+歯科レントゲン=¥41,250
②術前検査(ベーシック)=¥7,700
※金額は税込表示です。