ブログ

HOME »  ブログ »  犬の尿失禁:原因と対策について 獣医師が解説
6月12日
症例集

犬の尿失禁:原因と対策について 獣医師が解説

滋賀県栗東市・草津市・守山市・野洲市・湖南市の皆さん、こんにちは! 滋賀県栗東市のこにし動物クリニックの院長、小西です

今日は、愛犬の尿失禁についてお話ししたいと思います。この問題は多くの飼い主様にとって非常に心配なことだと思いますが、適切な診断と治療があれば、多くの場合改善することができます。

尿失禁とは?

尿失禁とは、犬が意図せずに尿を漏らしてしまう状態を指します。これは、寝ている間に漏らしてしまう場合や、歩いている途中で少量の尿が漏れてしまう場合など様々です。尿失禁は年齢や性別に関係なく発生する可能性がありますが、高齢犬や避妊・去勢後の犬に多く見られます。

尿失禁の主な原因

尿失禁には様々な原因があります。以下に代表的なものを挙げます。

  1. 膀胱括約筋の弱化:高齢犬や避妊後の雌犬に多く見られます。ホルモンの変化や老化によって筋肉が弱くなり、尿を保持する能力が低下します。
  2. 尿路感染症:膀胱や尿道に感染が起こると、炎症によって尿意をコントロールすることが難しくなることがあります。
  3. 脊髄の問題:脊髄に障害がある場合、神経の信号が正常に伝わらず、尿を保持する機能が損なわれることがあります。
  4. 尿石症:尿道や膀胱に結石ができると、尿の流れが阻害されることがあります。
  5. ホルモンバランスの異常:特に避妊手術後の雌犬に見られるエストロゲンの低下が、尿失禁の原因になることがあります

尿失禁の診断と治療

尿失禁が疑われる場合、まずは動物病院での診断が必要です。獣医師は以下のような検査を行うことがあります。

  • 尿検査:尿路感染症や結石の有無を確認します。
  • 血液検査:全身の健康状態をチェックし、ホルモンバランスの異常を調べます。
  • 画像診断:レントゲンや超音波検査で膀胱や尿道の異常を確認します。

治療法は原因によって異なりますが、以下のような方法があります。

  1. 薬物治療:尿路感染症には抗生物質、ホルモンバランスの異常にはホルモン補充療法が用いられます。
  2. 食事療法:尿石症の場合、特別な食事を与えることで結石の形成を防ぎます。
  3. 外科手術:結石や腫瘍が原因の場合、手術で除去することがあります。
  4. 生活習慣の改善:定期的なトイレの時間を設ける、適度な運動を行うなどの生活習慣の改善も重要です。

飼い主様へのアドバイス

尿失禁は放置すると犬自身がストレスを感じたり、皮膚炎などの二次的な問題が発生することがあります。早期に獣医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。また、愛犬の生活環境を清潔に保ち、適切なケアを行うことも重要です。

もしお困りのことがあれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。愛犬の健康と幸せを守るために、私たち獣医師が全力でサポートいたします。

 

  • アイコン01
  • アイコン02
  • 〒520-3047 滋賀県栗東市手原3-7-15
  • TEL:077-554-6666/ FAX:077-598-1122
  • 受付時間:9:00~18:00
  • 対象動物:犬、猫、鳥、うさぎ、ハムスター(予約制)
  • クレジットカード対応:VISA、MASTER、JCB、AMEX、その他
診療時間 日・祝
9:00〜12:00
12:00〜15:00 手術・検査
(フードや薬の受け取り、ペットホテル、トリミングの対応は可能)
15:00〜18:00
  • アイコン01
  • アイコン02
  • 獣医師勤務表
  • WEB予約
  • アクセス
  • トリミング専門サイト
  • 獣医師勤務表
  • WEB予約
  • アクセス
  • トリミング専門サイト

© konishianimalclinic all rights reserved.