こんにちは( ̄▽ ̄)
試験直前となりそわそわしている藤居です。
そう。
今回は、以前スタッフブログで少し紹介があった
『愛玩動物看護師 国家資格』とそれにまつわるお話を。
やや個人的な感情が出てしまったり、つらつらと
長い話になってしまう話題なので、ちょくちょくクールダウンと
息抜きに我が家の猫ズの画像を挟んでいきます。
ご承知下さい。
今月2/19、いよいよ第一回目の試験が行われます。もう秒読み
これまで、所謂『動物看護師(士)』と呼ばれてきた我々の職業。
国家資格ではない民間資格で、10年前までは様々な団体が資格を
発行していたこともあり、
『AHT(Animal Health Technician)』
『VT(Verrinary Technician)』
『VN(Verrinary Nurse)』
また、『保健師助産師看護師法』にふれるための配慮か、
日本で獣医師以外の動物病院スタッフを指す際は『動物看護士』と、
違う漢字を使うなど、様々な呼称が用いられてきました。
それが2011年、資格を発行する団体が一つに統一され、
『認定動物看護師』と言う資格が出来ました。
この資格は、大学や専門学校において、2400時間の
専門課程を修了し、統一試験に合格した場合にしか資格を得られない
ものとなり、より専門的な知識や技能を求められるようになりました。
海外ではとっくに国家資格となっていた『動物看護師』ですが、
日本でも実は40年も前から国家資格にという話は出ていたようです。
しかし様々な面で実現に至らず何十年が経過してしまい、
この度先駆者の方々の努力が実を結んでようやく国家資格化となりました。
11月頃から、ブログやホームページで『アニマルケアスタッフ』
という呼称に変更させて頂いているのも、この『愛玩動物看護師法』の
影響で、国家資格を持たない者はこれに紛らわしい名称を
名乗ってはいけないと言う法律が施行されたためなのです。
今まで、民家資格だった故か『誰でもできる仕事』『雑用係』などと言われ、
業界全体の待遇、給与面などからも見て取れるように社会的な地位もとても低い職業でした。
実際にこの仕事をしている身からすれば、
「ならやってみろ」
の一言に尽きるような扱いです
「誰でもなれる」と「誰でもできる」は
天と地ほどの差があります。
動物看護者に求められていることは、決して獣医師の
指示ばかりにひたすら従うことではなく、診察以外の雑用を担う事でもない。
獣医師が動物を『診る』ことが仕事なら、
我々は看護の視点からしっかりと動物の様子を『看る』こと、
病気や動物の行動学を理解したうえで、
その子に必要な看護を行う事なのです。
言葉を喋らない動物たちを相手に、
何が苦痛なのか、どうすれば少しでも快適になるのか
この病気に、この仕草に、どんな危険があるのか
それを予測し、想像し、動物に危険なことが起きないよう、
また自分たちもケガをしないよう、させないように
努めなければいけない。
激烈な症状の果てに亡くなってしまう子もいる。
いくら動物が好きでも、その現実に心が折れてしまう
方も多く、離職率も高い。
これが本当に誰でもできる仕事なのかと、
怒鳴り散らしてやりたいですね
日本は古来からの動物を下に見たり
(負け犬とか、犬死にとか、馬の骨とか、人を侮辱する言葉に
動物が含まれていることが物語ってますね)、
動物を物扱いする文化が浸透しきっており、
だからこそ動物と一緒に暮らすことが当たり前で、
動物を家族の一人だと認識される世の中になった今でも、
動物に関わることのない生活を送る人たちからすれば
全く関係ない事であり、獣医療の発展も知らず、古めかしい考えを
ネットに堂々と散布しているのでしょう。
『誰でもできる、誰でもなれる』
『雑用係』 『使い捨て』
なんて言われる時代はとっくに終わっているのだと
世間にも、古い感性の獣医師にも早く浸透してほしい限りです。
あ。
この国家資格化によって、動物看護者の社会的地位の向上、
そして何よりも動物たちの存在そのものが、
世間一般にとても尊いものであるという認識が広がりますように。
個人的な感情で熱が入りすぎてしまってすみませんm(__)m
こんなにつらつらと語っておきながら、
自分が試験に落ちるなんて話になりません。
絶対受かるぞ!!!( T‐T)/