こんにちは!最強寒波が迫るなか、このブログを書いています。
ついこのの間まで暖冬だと思っていたら、この寒波で困りますね。
栗東でもそれなりに積もりましたが皆さん大丈夫でしたか?
うちのいろは雪で大喜びしていたそうです!
今日はそんな中一緒に考えたい問題があります。それが
です。
皆さん愛犬の耳をまじまじ見たことありますか?
人のお耳と一緒で、軟骨があって色々な凸凹がありますね。
垂れ耳の子がいたり、立ち耳の子がいたり、皆耳の形はそれぞれですね。
人と違うのは、
耳道が「垂直部」と「水平部」に分かれるというところです。
目で見る方がわかりやすいので、下図をご覧ください。
途中で耳道が少し折れ曲がっていますね。それが特徴です。
外から見られるのはせいぜい、垂直部までで、水平部は見る事ができません。
基本的な部分を理解していただいた上で、外耳炎に関して具体的に説明して行きましょう。
まずは
うちのいろも家に迎えてすぐの時に、外耳炎がありました。
どうして気づいたかと言うと
これらの症状があり、気づきました。もちろん私は皆さんより外耳炎の子を見ていますが、外耳炎に関しては基本的に飼い主さんが気付ける疾患です。
上に挙げたような症状は、外耳炎が無い子ではほとんど見られない症状です。
これらの症状のうち、一つでも当てはまれば、外耳炎があるかもしれない!と思ってください。
次に
外耳炎の原因はざっくり言うと
こう考えてください。多くが、体質的な要因か感染症、もしくはその両方です。(もちろんその他のバリエーションもありますが)
その中で、体質的な要因は治せないことがほとんどです。
と、言うことは
という事です。
これが
それともう一つ覚えていただきたい要因があります。
それが
です。
外耳炎が起こることで、耳が腫れて、そのせいで耳の構造が変化します。
外耳炎が綺麗に治ってしまえばいいのですが、再発したり、慢性化(長く続く)したりすると
耳の腫れが残ったり、硬くなったり、耳の分泌腺が増生したりと、正常に戻らなくなります。
そうすることで、より外耳炎になりやすくなってしまうんですね。
次の写真を最初の写真と見比べてみてください。
耳の皮膚の色が、赤黒く、よりボコボコして見えますよね。これが慢性化のサインの一つです。
一度変化してしまった構造は基本的には元に戻りません。
ですので、慢性化させないポイントは
ここでのポイントは、
というところです。なるべく外耳炎にならないようにして、なっちゃったらすぐ治療開始して、しっかり治しきる。
それでもどうしても繰り返しちゃうのであれば、外耳炎が悪化しないように先に洗浄して投薬などを行います。
その他は体質や性格、ご家族の事情など踏まえて、ベストの方法を決めていきます。
もちろんそれでも管理が難しい子もいますし、どうしても悪化してしまって、手術が必要になる子も居ます。
あるラインを越えると、治らなくなり、ただただ痛い期間が続きます。
ますます悪化してくるので、本人も沈鬱になったりイライラしたりするので、どこかで手術に踏み切ることも必要ですが、
手術せずに済むように、内科治療を正しく行って行きたいですね!