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11月30日
予防医療について症例集

身近にある危険 鉛中毒ご存じですか?

こんにちは。

年の瀬もさしせまり、あわただしくなってまいりました。

そんな時こそ、暖かい部屋でのんびりインコさんと戯れていたいものです・・・

さて、今回はインコさんの鉛中毒を取り上げようと思います。

  

「昨日まで元気に部屋中を飛び回っていたのに・・・」

鉛中毒 という言葉を聞いてピンっとくる人は少ないと思います。

そもそも鉛なんてどこにあるの?という感覚ですよね。

私たちの身の回りに、鉛そのものの塊が転がっていることは、まずないです。

ですが、鉛は色々な所に潜んでいます。

例えば・・・アクセサリーのメッキ、塗料の基材、鏡や電球、カーテンの重り、釣りの重り、ハンダやステンドグラス、塗装された木製品など。

部屋の中には鉛を含む製品が沢山あります。金や銀の色鉛筆にも鉛を含む物があるそうです。

(普通の鉛筆には含まれていません。)

鉛を誤食するとどうなるのでしょう?

多くの場合、はじめは元気がなくなる、食欲がなくなる、膨羽して動かないなど あまり特徴的な症状はありません。

鉛は体内で血液を壊したり、神経の伝達を阻害するため、いろいろな症状がおこります。

お尻をつけて座りこんだり(犬座姿勢)、翼が下がってブルブル震えたり(翼の下垂、震戦)、なかにはパニック状態になったり、痙攣を起こす子もいます。餌を全く受け付けなくなり、嘔吐や下痢がおこります。

放置すると、どんどん悪化します。もちろん命を落とす場合もあります。

多くの場合、鉛を誤食したとは気が付きません。原因不明の食欲不振、元気消失ということで来院されます。

鉛の誤食の多くは放鳥時に起こります。普段の生活スタイルや、鳥さんの性格(好奇心旺盛、いたずら好き等)

をお聞きして誤食の可能性が少しでもあれば疑います。

レントゲン検査で体内に明らかな金属片が見られた場合はすぐに治療を開始します。

レントゲン検査で金属片が見られない場合でも、飼い主さんのお話と鳥さんの症状から鉛中毒の可能性があれば治療を開始する場合もあります。

鉛中毒の治療は、鉛そのものに対しての原因療法出ている症状に対しての対症療法体力を落とさないための支持療法の3本柱で行います。

原因療法はキレート剤の投与です。

キレート剤とは体内で鉛と結合して組織への吸収を邪魔する作用があります。

対症療法は起きている症状によってそれぞれ違いますが多くの場合、消化機能改善薬や肝保護剤、抗生剤、ビタミン剤、カルシウム剤などを投与します。

支持療法は強制給餌や補液、保温をおこない、体力維持に努めます。

体内への鉛の吸収を抑え、体力を落とさないことがポイントです。

誤食した鉛の量や発症してからの経過時間などによって予後も大きく変わります。

昨日まで部屋中を飛び回っていたのに急に具合が悪くなった・・・というときは要注意です。

鉛中毒は治療も大切ですが、一番大切なことは予防です。放鳥中は鳥さんから目を離さない!ということです。

楽しい放鳥時間は鳥さんと一緒に過ごし、誤食防止に努めましょう!

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