滋賀県栗東市・草津市・守山市・野洲市・湖南市の皆さん、こんにちは！滋賀県栗東市のこにし動物クリニックの院長、小西です

今回は、犬の股関節の問題を解決するために行われる骨頭切除術（Femoral Head Ostectomy、FHO）について詳しくご紹介します。この手術は、股関節形成不全や外傷による股関節の問題に対する効果的な治療法として広く行われています。

骨頭切除術とは？

骨頭切除術は、股関節の球状部分（骨頭）を切除する手術です。これにより、関節の摩擦や痛みを軽減し、犬が再び快適に動けるようにします。骨頭を取り除くことで、筋肉と軟組織が新しい偽関節を形成し、痛みのない動きを可能にします。

手術の適応

骨頭切除術が推奨されるケースには、以下のようなものがあります：

• 股関節形成不全
• 骨折や脱臼などの外傷
• 慢性的な関節痛
• 重度の関節炎

手術の流れ

1. 診断と準備: X線検査や血液検査を行い、手術の適応を確認します。
2. 麻酔: 全身麻酔を行い、手術中の痛みを感じないようにします。
3. 手術: 股関節の骨頭を切除し、関節の摩擦を取り除きます。
4. 回復期: 手術後、犬はリハビリを通じて新しい偽関節を形成します。

回復とリハビリ

手術後の回復には、適切なリハビリが不可欠です。以下は、一般的なリハビリのステップです：

• 初期回復: 手術後の数日間は、安静と痛み管理が重要です。
• 軽い運動: 2〜3週間後から、短時間の散歩を始めます。
• リハビリ運動: 水中療法やストレッチングなど、徐々に運動量を増やしていきます

ケーススタディ

当院で行ったFHOの症例をご紹介します。骨頭の骨折を認め、内科的に様子を見ましたが改善認めず、手術になりました

まとめ

骨頭切除術は、股関節の問題に対する効果的な治療法です。当院では、経験豊富な獣医師が最新の技術と設備を用いて、安全で確実な手術を提供しています。ご相談やご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。