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9月20日

皮膚科特別診療 〜柴犬編〜

こにし動物クリニック 獣医師の谷山です。

 

 

皮膚科特別診療を開始して以来、

たくさんのワンちゃんの皮膚病の治療をさせていただいていますが、

実際の治療経過を犬種別で今後ご紹介させていただきます。

 

 

今回は柴犬す。

 

○柴犬の特徴

アトピー体質の子が多い

(アトピー性皮膚炎にも多様な病態があります。)

 

脂漏症を併発していることがある

(シャンプーをした翌日からベタつきが確認されることが多々あります)

 

神経質な性格の子が多く、

心因性による皮膚炎が見受けられることがある

(心因性≒ストレスと安易に考えないことがポイントです)

 

食物有害反応の関連性が高い

(食事療法も積極的に推奨しておりますので、ご相談ください)

 

独自の薬浴療法に対する反応が良好であることが多い

(提携先病院「四季の森どうぶつクリニック」平川先生から学んだ薬浴療法は

ほとんどの犬種で大きな改善が得られますが、特に柴犬で有効であるように感じま

す。)

 

犬種特異性の高い、独特な内分泌疾患が潜んでいる可能性がある

教科書的なアプローチだけでは

上手くコントロールできない皮膚病もあります。

 

 

 

 

こまめなシャンプーやアポキル/ステロイド内服薬、外用ステロイド剤を用いても

改善が見られない、

年々痒みや赤みがひどくなっていく皮膚病が非常に多い印象です。

 

毛の生え変わりが他犬種と比べて短いスパンで起こるので

 

治療の反応も早く見られることが多いです。

 

投薬治療と2週間から1ヶ月に一度の薬浴療法2ヶ月から3ヶ月継続すること

 

大幅な改善が見られることが多い印象です。

(年齢や性別によって反応の差はあります)

 

 

 

 

実際の症例を紹介します。

 

 

 

他院にて2-3年皮膚の治療を継続していた子ですが、

 

 

2週間に一度のシャンプー、

 

アポキル/ステロイドの内服、ステロイド外用剤

 

食物アレルギーを疑った食事療法 

 

を用いても年々ひどくなっているとのことで来院されました。

 

初診時(2020.06)

 

 

かなりの慢性経過で皮膚は苔鱗化しており、常時皮膚を痒がるという状況でした。

 

 

一般的な皮膚の治療に加えて、

 

シャンプーや外用剤も積極的に取り入れ治療されていましたが、

 

あくまでも一般的な皮膚病の治療であり、

 

この子に症状にピッタリとマッチした治療ではなかったかもしれません。

 

 

 

当院では痒みのコントロールはもちろんベースに置きながら、

 

・独自の薬浴療法

体質改善

特異的な内分泌疾患の治療

食物有害反応を疑っての食事変更

 

をベースに治療を開始しました。

 

 

(2020.08)

 

初診より2ヶ月経過後です。

 

劇的な改善が見られました。

 

 

このワンちゃんには非常にマッチした治療であったように思います。

 

 

 

同様のアトピー性皮膚炎に脂漏症を併発したダックスの子にも同様に、

 

 

薬浴療法/体質改善を目標に治療させていただくと、

1ヶ月半から2ヶ月の治療期間で

 

同様に抜群の治療成績が得られました。

犬種や皮膚病の種類を問わず皮膚科診察を受け付けております。

診察の流れをご説明させていただき、

日程を調整させていただきますので、

初診の方は事前にお電話を下さい。

よろしくお願い致します。 獣医師 谷山

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