こんにちは。こにし動物クリニック獣医師の原田です!
今回はWest Japan Veterinary Forumの第7回大会に行ってきました!
この大会は、獣医師・動物看護師向けのセミナーが3日連続で行われます。日本中から有名な講師陣が集まり、それを聴講しに日本中から獣医師たちが集まります。
同時に様々な企業がブース展示を行っており、最新の機器やフード、薬など様々な情報が得られるのも特徴です。
会場では様々なセミナーが同時に行われており、全て聞くことはできません。自分が勉強したい分野を選んで聴講します。
今回私が聴講したテーマは、ズバリ
「猫」です。
黄色い猫の治し方
猫の呼吸器感染症の診断と治療
知っておくべき猫の眼科疾患
聞けばわかる猫の会陰尿道瘻術
猫の心筋症の治療戦略
これらを聞いてきました。
では、飼い主さんがお家で気をつけるべきことは何か?という視点で、簡単に内容を説明します。
①猫ちゃんは黄疸になることが比較的多いのですが、様々な原因で黄疸が出ます。
肝臓の病気や胆管の病気、腫瘍など、なんで黄疸になっているのかの原因を鑑別すること
が重要です。
診断と治療は獣医師の仕事ですので、飼い主さんにお願いしたいことは、
「黄疸に気づくこと」です。
チェックポイントは
白目の色
おしっこの色
→これらが黄色くなっていないか?おしっこは異常に黄色いようであれば要注意です!
②猫ちゃんには、様々な種類のウイルスや細菌が感染をし、目が赤くなったり、くしゃみや鼻水が出たりします。症状によって、治療方法は様々ですし何が感染しているか?ということも非常に重要です。飼い主さんにお願いしたいことは、「症状に気づくこと」「ワクチン接種」です。
チェックポイントは
くしゃみしてないか
涙や目やに鼻水が多くないか
目が赤く腫れてないか
→こんな症状が見られたら、呼吸器感染症の疑いがあります!
③このセミナーでは様々な疾患の解説があったので、全てご紹介できませんが、お家で目を
見るポイントをお伝えしたいと思います。
結膜
虹彩
角膜
→これらの色などを意識的に見る習慣をつけると、異変を察知しやすいです!
④これに関しては、そもそも会陰尿道瘻ってなんだ??となると思うのですが、その説明か
らさせてもらいます。
簡単に言うと、おしっこの通り道を広げ、おしっこの通り道が詰まらないようにする手術
です。
尿道閉塞(おしっこの通り道が詰まってしまう状態)に繰り返しなってしまうオスの猫ち
ゃんに対して行います。
では、尿道閉塞に早く気づくためのチェックポイントは
おしっこが出ているか
おしっこの色はどうか
おしっこの臭いはどうか
おしっこの回数は多くないか
→これらをチェックして、膀胱炎に早めに気づくことが大切です!
⑤最後に、猫ちゃんの心筋症に関してです。肥大型心筋症という病態が多いのですが、診断・治療ともに判断が難しい事が多いです
呼吸状態はどうか
→呼吸状態がおかしくて来院されることが多いですので、呼吸が早いなど、気になることがある場合はご相談ください。